GLITTER式®︎の特長
「脳が学習できる状態」と「動きやすい身体」を作る
GLITTER式®プログラムは、障がい児医療マッサージの日本の第一人者、青山かほる先生が10年以上の歳月をかけて開発した、統合医療をベースとした障がい児専用の能力開発プログラムです。豊富な臨床実績と脳神経学に基づくアプローチで、著名な医師たちからも高く評価されています。
GLITTER式®プログラムは、脳の可塑性や発達のピラミッドに焦点を当てており、子ども達の眠った能力を引き出せるように作られています。
発達のピラミッド
子供の発達には順番があります。子供が今どの段階なのかを見極めて、それに応じた支援をしてあげることがとても重要です。
STAGE1. 感じる(感覚系の発達)
生まれたばかりの赤ちゃんは、生きるために必須の動作以外はほとんど何もできません。ですが、外から受ける刺激を体が感じることで、脳が学習し始めるのです。ですからまずは、子供が刺激を感じられるよう、筋肉の異常緊張や脳神経細胞の興奮(発作など)を落ち着かせてあげることが大切です。
STAGE2. 身体に気づく(ボディイメージ・脳内マップの発達)
「手をあげて」と言うと、足をあげる子がいます。これは、まだ自分の体がどうなっているのかよくわかっていないからです。もしくは、脳と体の各パーツを結ぶ神経回路が、まだ正しく配線されていないからです。そのため、原始的な感覚である「皮膚感覚(触覚など)」や「固有感覚(身体の各部位の位置や動きなどを感じる)」を中心に適切に刺激してあげることで、自分のボディイメージや脳内マップの構築を促すことが大切です。
STAGE3. 動かす(運動系の発達)
筋肉がカチカチだったり、左右のバランスが悪かったりすると、動かしたくてもうまく動かせません。脳から体へ指示を送る神経回路に問題があると、動かそうという思いはあってもうまく動かせません。ですから、体を動かしやすい状態に整えた上で、遊びを通じて様々な動きを経験させてあげることが大切です。
4つのGLITTER式®プログラム
1.医療マッサージ
GLITTER式®マッサージでは、体と学習の「土台作り」を行います。
脳にアプローチする独自の医療マッサージで、感覚系を鍛えたり、脳内マップやボディイメージの構築を促したりしていきます。同時に、筋肉の緊張を緩めたり、逆に張りを作ったりすることで、体の左右差やバランスを整え、側弯や変形、関節拘縮、股関節の脱臼などの二次障害を予防していきます。
GLITTER式®プログラムでは、脳性麻痺を始め、全ての障がい児に医療マッサージを推奨しています。
2.はり治療
GLITTER式®はり治療は、「神経系の問題」に特に有効です。
マッサージだけでは取れない強い緊張を瞬時に緩めて尖足(せんそく:つま先立ち状態)を改善したり、てんかんの発作の回数や大きな発作を抑えたりしていきます。思いはあっても体をうまく動かせないようなケースや、よだれや開口障害などにも有効です。
PVL(脳室周囲白質軟化症)のお子さんの場合、医師からはりを勧められてお問合せ頂くことも少なくありません。実際に2歳頃まで集中的にはり治療を行うと、より良い結果が出やすい傾向にあります。
3.柔整治療
GLITTER式®柔整治療では、障がい児特有のケガの治療や予防を行います。
障がい児の場合、ちょっとした捻挫や脱臼が大ごとになってしまうおそれがあります。そのため、装具の着用や訓練などにより起こりやすい特有のケガを予防したり、的確に原因を見極め、適切な施術で早期回復を図ったりします。
例えば、筋ジストフィーのお子さんのふくらはぎの仮性肥大(パンパンに膨れて痛がる)に対しては、超音波で治療を行なっていきます。
4.自宅ケア
GLITTER式®自宅ケアは、親御さんがお子さんにしてあげられる日々のケアです。giftでは、その自宅ケアの方法を親御さんに指導いたします。
障がい児の多くが自閉傾向にあります。自閉症の子はオキシトシン(幸せホルモン)やセロトニン(神経伝達物質)が不足していることが分かっています。親御さんでもできる、マッサージやストレッチのような簡単なタッチケアを行うことで、親と子の双方のオキシトシン分泌を促すことができます。
また、日々我が子の体に触れることで、お子さんの小さな変化に気づきやすくなり、その親御さんの反応が、ミラーニューロンを介してお子さんの学習を促すことに繋がります。
その他、特定の感覚が弱い(鈍い)もしくは過敏すぎる、動きづらい、かかとがつかない、トラウマがあるなど、お悩みごとに自宅でできるケアの仕方をアドバイスしていきます。